2ntブログ
眠らない森
ひざまずいてもなお、踏みにじられながらイかされる事が愛されていると実感できるから・・・変態妄想に抗えない
やさしい雨(2)
シャワーを浴びた私は、バスタオルにカラダを包んだ格好で部屋に戻った。
彼は、ソファでタバコを吸っている。
「お先しました。ごめんなさい、寒くないですか?」
「ああ・・・大丈夫。僕も入ってくるね。」
彼は軽く手を上げると、バスルームに消えて行った。
私は濡れた彼のスーツをハンガーにかけてから、自分のスーツをかけた。
窓際に立ち、カーテンを少しだけ開ける。
雨に濡れた街、、、って、きれいだな、、、
壁にもたれるように、私はずっと外を眺めていた。
カチャン・・・
バスルームのドアが閉まる音がする。
彼が部屋に備え付けのバスローブを着て、出てきた。
「お帰りなさい、、、」
私はにっこりと笑う。
「ああ・・・ただいま。」
彼は照れたように言った。
「なに、ずっとそこにいたの?風邪引くよ」
「きれいだな、、って思って、、、」
私は視線を外に向ける。
彼は私の後ろに回るように立つと、一緒に窓の外を見た。
「ほんとだね。知らない街みたいだ。」
彼が私の肩に手を置く。
「冷たい。寒くない?」
「平気、、、」
クシュン、、、
言ったそばからくしゃみが出てしまった。
「ほら。何か着ないと・・・・って言っても、バスローブくらいしかないけど・・・え?」
私は彼の胸に、カラダをぴったりと寄せる。
彼が戸惑っているのが、中を浮いたその手からわかった。
「、、、、あったかい、、」
私は目を伏せてじっとしている。
彼はゆっくり、柔らかく、抱きしめてくれた。
私も彼の背中に両手を回す。
「あ・・・やばっ」
彼が小さな声で呻いた。
彼の変化のあった部分が、私の太腿に当たっている。
私は彼からカラダを離すと、まっすぐ彼の瞳を見ながらバスタオルを床に落とした。
「ちょっと・・・!」
彼はあわてて横を向く。
私は彼の右手を取ると、そっと自分の胸に当てた。
彼は驚いたように私を見る。
「、、、抱いてください、、」
「え、でも・・!」
「、、おねがい、、、、」
私は彼に抱きついた。


私はベッドの上で、目を閉じている。
彼は私の隣に横たわっていた。
ためらっている気配がする。
ゆっくりと目を開くと、彼と目が合った。
私はにっこりと笑って見せる。
彼は少し困ったように微笑んだ。
「・・淋しそうな顔をしている・・・」
彼はそうつぶやくと、私の髪をなでてくれる。
「本当にいいの・・・?」
「、、、はい、、」
私がうなずくと、彼は意を決したように私の覆いかぶさってきた。
私は思わず両手で胸を隠す。
「震えている・・・大丈夫・・?」
私はうなずく。
彼は私の両手首をつかむと、ゆっくりと開いてベッドに押さえつけた。
そのまま首筋を唇でなぞる。
「、、、ぁ、、、」
私は小さな声を上げた。
彼の舌や唇が、胸や脇腹に触れるたびに、私はビクッとカラダを震わせる。
彼は長い時間をかけて、ゆっくりと私のカラダを愛撫してくれた。
わざと敏感な乳首や硬い芽をさけるように、全身を這う彼の舌。
そのもどかしさが切なさに代わる。
いつの間にか私の額にはうっすらと汗が浮かび、しっかりとシーツを握り締めていた。
そしてついに、彼の舌が私の硬い芽をなぞりあげた。
「ああっ、、!」
思わずカラダを捩る私の腰を、彼はしっかりと押さえつける。
もうそこは、すっかり濡れているに違いなかった。
「あ、、、だめ、、、」
私は彼の頭を両手で押さえる。
彼が私の濡れたその部分を吸いあげた。
「はうぅぅ!!」
私は大きな声を出し、あわてて右手の指を噛んだ。
彼は顔を上げると、手を伸ばして私の手首をつかむ。
「・・我慢しなくていいよ・・・」
彼は私の隣に横になると、優しく髪を撫でてくれた。
そのまま私の目を見つめながら、ゆっくりと指をカラダに這わせる。
「、、ぁ、、、ん、、、」
私は恥ずかしさに、彼から目をそらせる。
「・・可愛い・・・」
彼は乳首をピンッと指で弾いた。
「あっ、、」
再び口元に持っていった手を、彼はベッドに押さえつけた。
カラダをなぞっていた指が下半身に到達する。
彼はゆっくりと確認するように、割れ目に指を這わせた。
あわてて閉じようとした脚の間に、彼は膝を入れる。
くちゅっ、、
いやらしく湿った音が響いた。
「・・すごく・・濡れているよ・・・気持ちがいいの・・・?」
彼が私の耳元でささやく。
「、、、気持ちが、、いい、、」
私は小さな声でつぶやくと、彼の首に両手を回した。
「、、キス、、して、、、、」
彼は目でうなずくと、そっと、唇を重ねてくれる。
吸い付くように優しい愛撫に、私も応える。
やがて、力強く舌が挿し込まれると、貪るようなキスに代わっていった。
彼の右の指が首筋から胸、そして脇腹をなぞり、下腹部に到達する。
「、、、ん、、」
脚を閉じようとしても、彼の両膝が邪魔で閉じる事ができない。
彼の指に芽をなぞり上げられるたびに、私はカラダを震わせた。
漏れる声も、彼の唇で封じられている。
「、、ぁぁ、、ぁぅ、、ぅ、、ぁっ、、」
息苦しさが、更に私のカラダを熱くさせた。
「・・可愛い・・・」
彼が唇を重ねたままつぶやく。
「・・・いい・・?」
彼は上ずった声で聞く。
私はうなずいた。
彼は私の両脚を少し持ち上げると、硬くそそり勃った彼自身を私にあてがう。
「・・・いい・・?」
彼がもう一度聞く。
私は彼にしがみついた。
彼はきつく私を抱きしめると、少しづつ、私の中に入ってきた。


「いつも・・こういうこと・・しているの・・?」
ベッドの中で、タバコを吸いながら、彼が聞く。
「、、、いいえ、、、これが、、はじめて、、、」
私は髪を梳かしながら、ドレッサーの鏡越しに、答えた。
「・・・どうして?」
彼がタバコを灰皿に押し付ける。
「さぁ、、、、?あなたの横顔が、、とっても、、淋しそうだったから、、かな」
私は彼のほうを向くと、にっこりと笑う。
「、、それじゃぁ、、、」
私は立ち上がると、彼に向かって、軽く右手を振った。
「今日は、、ありがとう、、、さよなら、、、」
「待って!」
玄関に向かう私を追い越すと、彼はドアの前に立つ。
「まだ・・・君の名前も・・聞いていない・・・僕は」
私は彼に唇に、右手の人差し指を当てて黙らせる。
「聞きたくないわ、、、」
私はもう一度、にっこりと笑ってみせる。
「もう・・・会えないのか・・?」
彼は私の右手首を、強く掴む。
「さぁ、、、?ステキな偶然でもあったら、、、また会えるかもね、、」
「ステキな偶然・・か・・・」
掴んだ手首の、力が緩む。
「もし・・もし今度めぐり逢ったら・・そのときは・・・名前・・教えてくれる?」
「いいわ、、、」
私はドアを開けると、振り返らずに部屋を出て行った。


雨はすっかり上がってる。
終電が終わった静かな雨上がりの街。
私は少しだけ軽くなった気分で、ホテルを出た。
ちょうどその時、近くを佐野課長が接待先のお客さんと通りかかった事に、私は全く気づいていなかった。


(3)へ続く




(My妄想小説サイト:クリスタルムーンより転機)




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テーマ:女が書く官能小説 - ジャンル:アダルト

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