2ntブログ
眠らない森
ひざまずいてもなお、踏みにじられながらイかされる事が愛されていると実感できるから・・・変態妄想に抗えない
やさしい雨(1)
「あの、、、」
私は隣で雨宿りをしていた男の人に、声をかける。
「雨がやむまで、、一緒にいてもらえませんか、、、、?」


「いつも・・こういうこと・・しているの・・?」
ベッドの中で、タバコを吸いながら、彼が聞く。
「、、、いいえ、、、これが、、はじめて、、、」
私は髪を梳かしながら、ドレッサーの鏡越しに、答えた。
「・・・どうして?」
彼がタバコを灰皿に押し付ける。
「さぁ、、、、?あなたの横顔が、、とっても、、淋しそうだったから、、かな」
私は彼のほうを向くと、にっこりと笑う。
「、、それじゃぁ、、、」
私は立ち上がると、彼に向かって、軽く右手を振った。
「今日は、、ありがとう、、、さよなら、、、」
「待って!」
玄関に向かう私を追い越すと、彼はドアの前に立つ。
「まだ・・・君の名前も・・聞いていない・・・僕は」
私は彼に唇に、右手の人差し指を当てて黙らせる。
「聞きたくないわ、、、」
私はもう一度、にっこりと笑ってみせる。
「もう・・・会えないのか・・?」
彼は私の右手首を、強く掴む。
「さぁ、、、?ステキな偶然でもあったら、、、また会えるかもね、、」
「ステキな偶然・・か・・・」
掴んだ手首の、力が緩む。
「もし・・もし今度めぐり逢ったら・・そのときは・・・名前・・教えてくれる?」
「いいわ、、、」
私はドアを開けると、振り返らずに部屋を出て行った。


「ね、ゆきな?こないだの彼とは、どうなの?」
昼休みの社員食堂は、混んでいる。
隣に座ってB定食の煮魚を食べながら、同期の美和子が聞いた。
「ああ、、とっくにやめたわ。」
私はC定食のサラダをつつきながら、答える。
「えぇぇぇ!?どうして?もったいなぁ~い!!」
美和子は大きな目を、さらに大きくする。
「もったいない?そうかな、、、ナルシストの塊みたいで、気持ち悪いわ、、」
「顔はいいし、お金も持っているんだからさ、ちょっとくらいおナルでも、キープしておけばよかったのに。 財布代わりにするとかさぁ?」
私はクスッ、、と笑う。
「美和子が付き合えばいいじゃない?私は、、いやよ、、」
「真っ先に告ったのに、ふられたんじゃぁ!」
「あら、、そうなの?」
「知ってるくせにぃ」
私たちは目を合わせると、ぷーっと吹き出した。


2週間前の合コンで、私は西条慎二という大学生と知り合った。
1次会のうちに「付き合ってくれ」と言われた。
彼は「OKされて当然」という態度だったし、彼の友達手前、その場で断るのはちょっとかわいそうかな、と、 とりあえずコンパのあと、2人でショットバーに行くことにした。
ショットバーのカウンターでカクテルを片手に、自慢話ばかりを聞かされた。
高級マンションに一人暮らしで、高級外車を乗り回している、とか。
セックスではいかにテクニシャンで、俺と寝た女はどんな風に泣くのか、とか。
親のお金で優雅な生活をしているだけの「ばか丸出し」。
髪型ばっかり気にして、5分に1回は、櫛と鏡を取り出す。
「あほらしい。私、帰るわ、、、」


「、、と、いうわけ。」
食後のコーヒーを飲みながら、私は言う。
「確かにあほは疲れるけどね。」
さすがの美和子も苦笑する。
「でもさ?ゆきなって、今まで1度も彼氏の話したことないけど、男と付き合ったことって、ないの?」
「付き合うくらいなら、何度もあるけど、、、」
「けど?」
「好きになれなくって、、別れちゃう、、」
私は下を向く。
「ふーん。自分から好きになって、付き合ったことがないんだ?」
美和子はジュースの氷をかりっと噛んだ。
「そんなとこかな、、、」
「ね?ゆきなって、どんなタイプの人がいいの?」
「そうだなぁ、、、」
私は頬杖をつく。
「雨の日に、、、少し淋しげな横顔、、、振り向いたとき、、やさしい笑顔を見せてくれる人、、、かな」
「なんだそりゃ?」
あんぐりと口を開いた美和子に、私はにっこりと笑った。


火曜日は必ず残業させられる。
それも私だけ。
書類を資料室に持っていくと、総務課長の佐野が待っていた。
私は軽く、目を伏せる。
課長は、下衆な笑いを浮かべながら私に近づくと、いきなり胸を鷲掴みにした。
「、、っ、、」
私は苦痛に顔をゆがめる。
「フフン・・・君のその顔・・本当にそそられるな・・・」
課長は、持っていたロープで、私を後手に縛り上げた。
パイプ椅子に私を座らせると、両脚を開くような格好で、作り付けの資料棚に拘束する。
「制服姿で縛られているのが・・・1番興奮するよ・・・」
課長は私の太腿を、汗ばんだ両手で撫で回す。
不快で全身に鳥肌が立った。
課長はパンティストッキングを破くと、ショーツの上から、股間をまさぐる。
クリト○スを摘まれると、私のカラダがピクッ、、と跳ねた。
「ほら・・濡れてきた・・・相変わらずいやらしい女だな・・・」
課長はショーツを右に寄せると、濡れた股間に舌を這わせる。
無遠慮にべろべろと舐めながら、両手で乳首を弄った。
「、、、ぁ、、、、ぅ、、、」
私は小さな声を上げる。
「今日は・・もうだれも残っていないよ・・・もっと声・・出してよ・・・いやらしい声をさ!」
課長はいきなり、指を2本挿し込むと、奥のほうをぐりぐりとかき回した。
「んあぁぁ!、、ううぅ、、ん、、ぁ、、あ、、!」
私は目をきつく閉じて声を殺そうとしても、いつの間にか、大きな声を出して悶えている。
そんな自分が、とても嫌いだった。
入社式の翌日、私は課長に犯された。
出されたコーヒーに薬が入っていたらしく、カラダの自由が利かないまま、縛られ、弄ばれ、犯され、、、写真やビデオに撮られた。
以来3年間。
毎週火曜日に「残業」と言う名目で、私は課長の玩具になっていた。
「今日は時間がないんだ・・・もう入れるよ・・」
課長はズボンを脱ぐのももどかしく、私の股間にそそり勃ったモノを挿し込む。
そのまま激しく出し入れして、すぐに果てた。
「今日は、これから接待なんだ。悪いけど、また来週な。」
課長はロープを解くと、さっさと資料室を出て行った。
ふぅ、、、助かった、、、、
私は深いため息を漏らす。
ヴァージンだった私を犯した課長は、写真をネタに私を好きに弄んでいる。
この3年間で、私はすっかり開発されてしまったのは、事実。
嫌悪感で吐き気がするくらい嫌でも、課長の手は、確実に私を狂わせる。
執拗な舌は、何度も私を絶頂に押し上げた。
こんな短時間で開放されることなんてめったにない。
私は衣類の乱れを直すと、逃げるように資料室をあとにした。


帰り道、なんとなく、本屋に寄ってみた。
6階建ての大きな本屋の店内は、たくさん人がいるのに、妙に静かで、不思議な空間。
私は通勤の車内で読む文庫本を、3冊買って、本屋を出た。
雨が降っていた。
ああ、、、傘、、持ってないわ、、、
私は恨めしそうに、空を見上げる。
ふう・・・
少し離れたところで、同じように雨宿りをしている男の人がため息をついた。
その横顔が、なんとなく、淋しげで、、、、私の胸を「きゅっ」と締め付ける。
「あの、、、」
考えるよりも先に、声をかけていた。
彼が振り向く。
「雨がやむまで、、、一緒にいてもらえませんか、、、?」
彼は少し困ったような顔をする。
私は自分がしたことが、急に恥ずかしくなって、下を向いた。
「いいよ・・・」
彼が答える。
優しい声だった。
「ここにいても仕方ないから・・・どこか喫茶店で・・お茶でも飲もうか?」
「はい、、」


近くに喫茶店は見つからなかった。
小降りだった雨が急に土砂降りに変わる。
私たちはあわてて近くの軒下に逃げ込んだ。
「すごい降りになっちゃったね・・・・」
彼がカバンからタオルを出して、私の髪を拭いてくれる。
「あ、、、ごめんなさい、、、大丈夫ですから、、、」
「遠慮しないで・・・風邪引いたら大変だよ・・・」
そのとき、私の目に、ピンクのネオンが映った。
「あの、、、」
「ん・・?」
「あそこで、、、服、、、乾かしていきませんか、、、?」
「え・・?」
彼は驚いた顔をする。
「でも・・・あそこは・・・・」
「大丈夫です、、、、私、、何もしませんから、、、」
私はにっこりと笑う。
「あはは・・・それは・・・男の僕が言うセリフだね・・・」
彼が私の顔をのぞきこむ。
「いいの・・・?」
「はい、、、」
彼に肩を抱かれるように、私はネオンをくぐった、、、、


(2)へ続く




(My妄想小説サイト:クリスタルムーンより転機)




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テーマ:女が書く官能小説 - ジャンル:アダルト

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