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眠らない森
ひざまずいてもなお、踏みにじられながらイかされる事が愛されていると実感できるから・・・変態妄想に抗えない
となりの部屋(3)
夏休みに入ってすぐに、私たち6人は、北軽井沢のキャンプ場にやってきた。
まだ新しいこの施設は、広い敷地内に多彩なタイプのログハウスが立ち並び、多目的広場や小さな子供向きの公園広場、 森を活かしたフィールドアスレチック、テニスコート、ミニゴルフ場、川や滝、管理棟には診療所まであり、まるで小さな町のようになっている。
敷地の向こうには広大な自然が広がり、ハイキングコースもあった。
ハイキングコースの途中に、パラグライダーやバンジージャンプができるところもあるらしい。
私たちは川に近い、ロフト付のログハウスを借りた。
シャワールームとトイレ付タイプは、少し割高だったけれど、全員一致で決まり。
広いデッキにはピクニックテーブルが設置されていて、もし雨が降っても、タープを張れば外で楽しむことができるとか。
ミニキッチンも完備されているので、簡単な料理なら、炊事場まで行かなくてもそこで作れる。
星見窓もあり、なかなかロマンチックな作りになっていた。
大きな炊事場が施設の中に5ヶ所あって、そのとなりにはバーベキューハウスもある。
買出しに行かなくても、前日までに申込みをすれば、食材を届けてもらえるので、何の不自由もないキャンプ場だった。
もちろん、アウトドア派向きのテントサイトも完備されている。
まさに、大人から子供まで楽しめる、、そんなところだった。


キャンプに来て3日目。
川の水が少ないので、お昼は川岸でバーベキューをすることになった。
昨日のうちに、必要なものを頼んでおいた私たちは、管理棟前の「お渡しコーナー」に荷物を取りに行く。
食材の入ったクーラーバッグ。水や飲み物の入ったペットボトル。木炭や着火剤の入ったダンボール。 簡易バーベキューセットとテーブルセット。
リアカーを借りて、私たちは川まで運んで行った。
なかなかいいポイントを見つけ、すぐに荷物を下ろして準備を始める。
私は木炭の入ったダンボールを抱えて、よたよた歩いていた。
あ、ゆきな、そんな重いもんは、祐輔くんに持たせればいいの。恵子と一緒に野菜洗ってきて。ついでにジュースも冷しておいてね。 智くんはテーブルと椅子の設置よろしく。祐輔くんはかまど作りね。明美は私と肉を切って、っと。
珠美ちゃんが、てきぱきと指示をする。
それ終わったら、祐輔くん、一緒に火熾ししようねっ!
珠美ちゃん、なれてるね!手際いいじゃん。
祐輔くんが木炭を運びながら言う。
ま、ね。うちの親がアウトドア大好きで、子供のころから仕込まれたもんで。
珠ちゃん!野菜終わったけど、スイカは冷やしておくー?
恵子ちゃんが水辺から声をかける。
流されないようによろしくね~!
はーい。
恵子ちゃんは水際に、大き目の石を並べると「冷し場」を作った。
私はスイカをネットに入れてから、冷し場にそっと置く。
ジュースは倒れないように、石に挟むようにした。
ん、OKだね!
私と恵子ちゃんは洗った野菜を持って、テーブルのところに戻る。
珠美ちゃんと祐輔くんは火を熾していた。
おにいさまと明美ちゃんは、お肉を串に刺している。
私は串を受け取ると、野菜のほうを受け持った。
恵子ちゃんは、テーブルにお皿やコップを並べて、準備をしている。
もう、はじめようよ!俺、はらへったぁ。
祐輔くんが手を上げて言う。
賛成・・
おにいさまも手を上げる。
私たちは声を出して笑うと、焼き係と下ごしらえ係に別れて、バーベキューを始めることにした。


あ、私、スイカ取って来るね、、、
みんながほとんど食べ終わったころ、私は冷し場にスイカを取りに行った。
水嵩が少し増えたのか、さっきよりも深いところにスイカが浮かんでいる。
私は片足を入れて、スイカを取ろうとした。
あ、、、
足を入れた位置が悪かったのか、冷し場の石が崩れて、スイカが流れ出す。
待って、、!
もう1歩踏み出した瞬間、私は流れに足を取られ、見事にひっくり返ってしまった。
バシャ!!
水音に驚いた5人が振り向く。
ゆきな!
ゆきなちゃん!
真っ先に駆け寄ってきたのはおにいさま。すぐあとに祐輔くんが続く。
大丈夫?
2人係で助け起こしてくれた。
明美ちゃんは荷物袋からタオルを引っ張り出している。
珠美ちゃんが火を熾し、恵子ちゃんが木炭をくべていた。
2人に肩を支えられながら、私はテーブルに戻る。
明美ちゃんはタオルを私の頭にかけると、パサパサと拭いてくれた。
ほら、もっと火の近くに来ないと。
恵子ちゃんがかまどのそばに椅子を持ってきてくれる。
ごめんね、、、スイカが、、、
スイカよりもゆきなでしょ。もう、ドジなんだからぁ。
珠美ちゃんが笑いながら言う。
でもそこが、可愛いのよね!ね?祐輔くん。
そうなんだよね!
祐輔くんも笑う。
ありがと、、
私はみんなにお礼を言った。
クシュッ、、、
寒気がした瞬間、くしゃみが出る。
風邪引くよ・・先に戻って着替えたほうがいい・・
おにいさまが言った。
そうそう。あとは私たちで片付けておくからいいよ。熱出したら、つまらないからね。祐輔くん、ついていってあげて。
珠美ちゃんが祐輔くんの肩を叩く。
え、、ひとりで平気だから、、、
私はやんわりと言う。
だめよ!そんなビチョビチョになった女の子、ひとりで返せるわけないでしょ!
そうだね・・・ゆきな・・祐輔に送って行ってもらって・・
おにいさまにも言われたので、私はうなずいた。


俺がついてきてよかったでしょ?
祐輔くんが言う。
私は左足を挫いていて、ひとりで歩けなくなっていた。
途中から抱きかかえられるように、ログハウスに戻った。
ありがと、、ごめんね、、
祐輔くんが、椅子に座らせてくれる。
シャワーのスイッチ入れてきてあげるよ。着替え、持ってこれる?バッグ、取ってきてあげようか?
ひとりでできるから、、祐輔くん、、もうみんなのところに戻っても、、いいよ、、
シャワールームに行きかけた祐輔くんが、ぴたっと立ち止まった。
そのまま動かない。
どうしたの、、、?
私は聞く。
どうして?
後ろを向いたまま、祐輔くんが言う。
え、、?
俺の気持ち、知ってるだろ!?どうして俺を避けるようなこと言うんだよ!
私は返す言葉が出なかった。
1年前、君に告白したあと、智の提案でグループ交際になったけど、それだって、ゆきなちゃんと一緒にいられるなら、って思ったから。 人見知りするって智から聞いていたから、グループ交際しているうちに、心を開いてくれるといいな、って思ったから!
祐輔くんは振り向きながら私に近づくと、いきなり抱きしめた。
いやっ!
私は両手で祐輔くんを押し返す。
カラダを捩った瞬間、バランスを崩して、倒れた。
そのまま祐輔くんに、両手を床に押し付けられる。
や、、やだ!はなして、、!
放さない!!
祐輔くんは覆いかぶさってくると、首筋をきつく吸った。


(4)へ続く



(My妄想小説サイト:クリスタルムーンより転機)




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テーマ:女が書く官能小説 - ジャンル:アダルト

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